ITエンジニアがコンラッド東京に泊まった時に思ったこと

先日、「コンラッド東京」という、東京は新橋駅から近い汐留にある高級ホテルに3泊4日で泊まりました。ホテルの内容やサービスの良さは、コンラッド東京についてググればまとめサイトがたくさん出てくるので割愛します。今回はITに関して、あくまで利用者としてorエンジニアとして感じたことを記載します。

無線LAN(Wi-Fi)について

まず、無線LANの使用量ですが、1100円/日でした。僕が宿泊した際は特典で無料になりましたが、比較的高い使用料と感じました。

無線LANは非常に安定しており滞在中に接続が切れることはありませんでした。実はこの3泊4日のうち最初の1泊目はテレワークで仕事もしていたので、回線が一瞬でも切れることが許されない状態でした。また、回線速度は「常時」下りで200Mbpsは出ていました。都内のホテルだと無線LANの帯域自体が逼迫して夜は遅くなるということが往々にしてあるのですが、それが無いというのはとても快適で安心です。
無線APはお客様から見えないように隠してあるようで、設置場所は目視出来てませんが、とある戸棚の裏側にCat5eのLANケーブルが4本ほど戸棚内に引き込まれているが見えたので、その戸棚内に設置してる可能性があります。仮にそこでないとすれば、天井裏に設置してる可能性がありますが、天井裏はAPやLANケーブル故障時の対応に時間がかかってしまうので、戸棚内に設置していると考えるのが妥当かなと思います。
高級ホテルなので、もしかしたら戸棚と天井の両方に設置していて冗長性を確保している可能性もあるかなと思いましたが、そこまでやってたら凄いです…。ただし、「インターネットへの接続」は「蛇口から水が出る」くらいに当たり前のインフラなって来ているので、コンラッド東京ほどのホテルならそこまで考慮していてもおかしくはないという気持ちもあります。
IPアドレスは172.20.0.0/20が割り当てられており、GatewayはMACアドレスからベンダー検索をしたところ、Dell製品でした。個人的な話ですが、Dellはストレージやサーバのイメージが強かったので意外でした。
認証方式は、ブラウザによるWeb認証でした。SSIDは「Hilton Honors」のみが存在し、そのSSIDに接続した後にブラウザ上から「宿泊者の名字(ローマ字大文字)」と「部屋番号」で認証するシステムでした。
まず、大抵のホテルの無線LANはSSIDが部屋ごとに異なり、パスワードは「ホテルの名前+ランダム文字列」などで認証なのですが、コンラッド東京のSSIDは「Hilton Honors」のみしか存在しませんでした。APを集中管理していることが伺えます。
また、宿泊者の名前を認証に使うということは、予約システムと無線LANの提供システムが連携しているのかなと思います。
部屋以外の場所については確認しておりません。そこまで、頭が回りませんでした。次回宿泊の際に確認したいと思います。

プールで感じたApple Watchでの感動

前提条件:
Apple Watchのプール計測自身は時計着用可のプールで体感出来るので、コンラッド東京に限る話ではないですが、今回たまたま気付けたので記載しました。きっと、まだ知らないApple Watchの機能があるんだろうなと思います。

コンラッド東京には25mのプールがあり、宿泊者は10:00〜22:00の間で泳ぎ放題になっています。僕は一時期、ダイエットのために市民プールに通っていたことがあるのですが、時計を着けての入場は不可だったので、コンラッド東京のプールはどうかなと思って事前に確認しました。回答は問題無しとのことでした。
さっそく、時計をつけてプールに入ったのですが、泳いでるとApple Watchが「今、泳いでますよね?Workoutで記録しましょうか?」みたいな通知を出してくれたんです。それで実際に使ってみたら、泳いてる時間、25mを何秒で泳いだ、25mを何回(laps)泳いだか、泳いでる間の心拍数などを記録をしてくれていました。さらには、平泳ぎで泳いでたことまで判定していました。(僕はクロールで泳げないので終始平泳ぎでした)
中でも特にlapsはとても良い機能で、プール経験者なら分かると思うのですが、今25mを何回泳いだっけというのを脳内でカウントして、今日はどんだけ泳いだとか計算していると思います。それを、自動でしてくれるので、脳内カウントをする必要がありませんでした。
コンラッド東京に宿泊すると随所に細やかな配慮やサービスが見受けられます。それは今回感じた、Apple Watchでの感動のような些細なこともたくさんあります。まだ感動させてくれるのか、まだ感動させてくれるのか!そこもか!という気持ちになるという点で、コンラッド東京と通じる部分があるなと思いました。

アパホテルとの違い

コンラッド東京における無線LAN(Wi-Fi)の安定性ついて先ほど記載しましたが、有線LANを使えばアパホテルでも十分速度が出て接続も安定します。個人的に仕事でアパホテルは泊まる機会が多く、今まで泊まってきたホテルの中で経験値が最も高いのですが、無線LANは安定しないことが多いように感じます。特に夜は回線速度が極端に落ちるホテルが都内でも存在します。
もしアパホテルで安定したネットワークを求めるのであれば有線接続が必須となります。
アパホテルはビジネスホテルですが、どういった客層を求めてるか考えると、例えば仕事が遅くなりすぎて泊まるとか、飲み会が遅くなって泊まるとか、そういった顧客を求めている傾向にあり、コンラッド東京のような「泊まること自体を楽しむラグジュアリーホテル」とはそもそも無線LANの設計概念が異なると思っています。
最近はコロナの影響なのか、技術の向上によるものなのかアパホテルもネットワークに力を入れてきてる傾向にあると感じていますが、それでもやはりビジネスユースで回線速度が遅いとか、回線が切れる可能性が少しでもあるというのは不安に感じてしまいます。
その点、コンラッド東京であればビジネスユースでも安定したネットワークが利用出来ますし、ビジネスセンターも設けてるくらいなので、ビジネスユースも想定されており、安心して利用が可能です。

追記(2022/02/21)

セキュリティに関する懸念があったので、前回は記載していなかったのですが、実際は戸棚へ続くLANケーブルが壁から直接ではなく、5ポートくらいのスイッチングハブを介しての接続になっておりました。
イメージ:[壁] – [スイッチングハブ] – [戸棚]

スイッチングハブには空きポートがあり、ここにケーブルを刺すとブロードキャストストームの可能性があるので、個別でコンラッド東京に連絡を取ったところ、「空きポートは全て無効にしており、仮に接続をしてもリンクアップしない」との解答でした。
「リンクアップ」という言葉が出てきて、これまたびっくりしました。IT担当からの解答の流用かとは存じますが、素直にリンクアップという言葉を使って頂けたことが嬉しかったです。
また、Wi-Fi用のアクセスポイント(AP)に繋がっているとのことで、一部屋一部屋にAPが設置してあるのは確実のようです。
今回、コンラッド東京よりご連絡頂いたメールの随所に素晴らしい表現がございましたので、誠に勝手ながらメールの内容を一部引用という形でご紹介させて頂きます。このようなメールを書く技術をもったオペレータも素晴らしいですし、IT部門への連携の速さ(昨日問い合わせて本日に解答)も、好印象でした。


ここからは推測ですが、保守チームや監視チームが存在しており、なおかつネットワーク設計に携わった人もIT部門に存在すると思われます。非常に心強いITインフラを提供して頂けるホテルだなと、改めて実感しました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です