AristaのCloud Vision Portal(CVP)をインストールする際にDisk I/Oが遅くてハマった

[概要]
Arista社のCloud Vision Portal(CVP)を、3台の冗長構成(primary, secondary, tertiary)でインストールする際に、Installation failedとなってインストールに失敗する。
※CVPのバージョンは2.3です。
[結論]
ディスクI/Oが遅すぎた。
物理サーバ – ストレージ間が100Mbpsで繋がっていたせいで、ディスクI/Oが遅くなりインストールに失敗していた。
[構成]
 [物理サーバ(ESXi)] – [ストレージ]
上記ESXiに、Arista社より受領しているOVAを展開する。
展開先はESXiがマウントしているストレージ上とする。
[なぜこのような事象が発生したか]
公式に記載されている情報が不足しているため。
requirementsの項目のHardware Requirementsに注目してみると、以下のように記載がある。

Device bandwidth(data streaming)…1 Mbps (per CVP node VM) Steady state only. Additional bandwidth is needed at start up.

「1Mbpsは通常の状態での話であり、スタートアップにはさらに帯域が必要」と記載されている。
実際に計測したわけではないけれど、100Mbpsでは失敗しており、DiskI/Oが異常に多いという話もあった。
[対策]
物理サーバとストレージ間を1Gbpsに変更したところ、問題なくインストールが出来た。
(2Gbpsにチーミングしたとか風のうわさで聞いた気もするけど、
チーミングしたところで2Gbpsがフルに利用出来るとは限らないので1Gbpsになったものとする)
[思ったこと]
ReuirementsにInstall時に必要なDevice Bandwidthを記載してほしいです。
OVAを展開する場合は、直接ESXiに接続されてるHDD/SSDに展開する場合もあるけれど、
大規模プロジェクトの場合はサーバとストレージは完全に別れていて、LANケーブルで結線されてるケースが多いので、「サーバのDiskI/O = 100Mbps」は十分ありえます。
この記事を見ることで同じ過ちを繰り返す人がいませんように。