しつこいようですが自宅サーバについて語らせてください

インフラエンジニアともなると、自宅にサーバを立てて勉強するのは、よくあることですし、先輩からは「自宅サーバが勉強の近道」と言われるほど、自宅サーバは勧められることが多いです。
その背景には、自宅のサーバなので、環境を破壊しても金銭的な損害は発生せず、被害を受けるのは自分だけ、というのがあります。成功も失敗も含め思う存分やりたいことが出来るのが最大のメリットとなります。

今日はその中でも、僕が自宅で立てているサーバを紹介したいと思います。

ESXi6.7上に仮想マシンを立てる形で自宅サーバを構築しています。メモリは32GB積んでおり、自宅サーバとしては十分な容量です。サーバ本体はタワー型の「ProLiant ML310e Gen8 v2」です。
それでは、一つ一つのサーバ(仮想マシン)について紹介していきます。

  • bind →内向けのDNSサーバ (CentOS7)
  • docker → Docker勉強用
  • kaede → 踏み台からVPN接続からこなすなんでも屋 (CentOS7)
  • vbat → ansibleなどの自動化用サーバ
  • vlog → 各サーバやNW機器からのログをSNMPで一元収集している。
  • vmwin → Windows踏み台(Win10)
  • zabbix4 → Zabbix4系の監視専門サーバ、監視データを蓄積し、可視化する。異常が発生するとLINEに通知する仕組みを導入している。また、監視を視覚的に行うことが出来るよう、Grafanaを導入している。

以上でございます。
メールサーバやファイルサーバなど、立てようと思えば色々あるのですが、メンテナンスが煩雑になることや、最近は特に、自前で構える必要が無くなってきていることから、現状はこれで満足しています。不要と感じるサーバは立てない方が賢明です。逆に、今後必要と思われるサーバがを立てる必要が出てきたら、適宜追加を予定しています。(メールについては、近々動かしてみたいなと思っています)
なお、NTPサーバは仮想マシンで立てるのはNGというのが業界の常識です。理由として、仮想マシンは物理サーバと比べ時刻のズレが著しいので、仮想マシンでNTPサーバを立てると時刻のズレが大きく生じてしまいます。ですので、NTPサーバは物理サーバに立てることが圧倒的に多いです。
また、自宅サーバではあまり無いかと思いますが、大きなメモリ(512GBなど)が求められるDBサーバなども物理サーバに立てることが一般的です。一般的なご家庭の自宅サーバでそこまでのメモリ容量を求められることはないと思いますが…データセンタだと見かけることが、ままあります。

Windows Serverのライセンスに余裕があるよって方は、Windows ServerにADサーバを立てて、普段使ってるパソコンをドメイン参加させると、Windowsのドメインについてより詳しくなれるかと思います。ADは色んな現場で使われる技術ですので、習得しておくと今後の理解が楽だと思います。

でもな、WindowsServer高いんだよなぁ。。。